南米日記

大学3年生でのペルー留学記

日本に帰ってきて

 ずいぶんブログを書くのをさぼってしまった。というのもリマでの生活に慣れ切ってしまい、日々発見のあった初心を忘れてしまったわけだ。

 

 

 早いもので、1月に日本に帰国した。あまりの環境の違いに、まだまだ溶け込めない自分。

日本の方が街はきれいだし、お店のサービスはすごく丁寧だし、住みやすい。流れている時間はすごく早い。

 そして、一番の違いは、街に音がないということ。ペルーではどこに行っても、物売りの人の声、音楽を演奏する人、どこかから流れてくるサルサ、常に音があった。

 他人に関してあまり興味を持っていない人が多いように感じる。電車の中で誰も言葉を発しないのがすごく異様だ。音を出してはいけないという圧力。社会の中の暗黙の了解、規範のようなものがあることを意識せざるを得ない。胸を張って街を歩くことが難しい。口を大きく開けて、大きな声を出して笑うのが難しい。そんな気がする。

でも、このきれいな街、秩序のある国が保たれているのは、そういった目に見えない統制が存在するおかげだと思う。

 

自分にとって何が大切か。自分をおさえなければいけないけれど、安心して暮らせるこの環境か。それとも、常に危険とは隣あわせだが、自分らしくいられる世界か。

 

どこで生きていくかを考えることが今一番の課題。自分が納得できる選択をしたい。