南米日記

大学3年生でのペルー留学記

日常生活

ペルーでの日々は、日本の2倍速で過ぎていく。

考えてみると、ちょっとしたことにとんでもないくらい時間を割いている。

はじめの頃はコピー1つするにも1時間近くかかったし、(ペルーにはコピーをする事が仕事のおじさんがいる)図書館の本を探すのにも一苦労。

課題の本読んでいて1日が終わることもしばしば。

 先週は課題に追われて、友達にも会わず引きこもっていたら、かなりネガティブになってしまった。今週は人と会うことにちゃんと時間をさこうと決めて、そしたら元気になってきた。

 自分は、なんでも一人で片付けたいって思いがちだけど、時には周りの人に助けを求めるのも大事なんだな、ってここに来て学んだ。人生って、自分一人じゃできないことだらけなんだね。

 異国の地で、すごく孤独を感じることがある。でもよく周りをみれば、助けてくれる人が沢山いた。一人じゃなかったんだ、って気づいて、すごく気が楽になった。

 考えがネガティブな時って、「みんな不親切だな」とか「ペルー人、愛想悪いな」とか

嫌なところばっかり目についちゃうけど、ポジティブなときは、「いてくれるだけで嬉しいな〜」って思える。周りの人をどう見るかって、自分の気持ち次第なんだよね。人に何かを求めている時って絶対与えられた状況に満足できないけど、自分で自分を喜ばせようってしてるときはすごく幸せになれる。

 授業もわからないことだらけで、いつも頭が痛かった。投げ出したくて、遊び歩いたりもしたけど、やっぱり中途半端な気持ちでいると、生活に影響が出る。

 わからなくてもいいから、ちょっと努力してみよう、って勉強を始めたら、すべてがうまく回りだした。友達といられるちょっとした時間がすごく大切なものになったし、家族といられるご飯の時間もすごく大事にできる。だんだん本が読めるようになってきて、そしたら人の話してることももっとわかるようになってきた。読むことって大事なんだ。

 いろんな人と会うのも大事。つい最近まで、スペイン語うまくなりたいから、なるべくペルー人と関わった方がいいよな、って偏った考えをしていた。でも、実際は周りに色んな国の留学生がいて、日本人もいて。そういう人との関係も自分がここで生きていくためには必要だ、って思えるようになった今日この頃。言葉は、人と人とを繋ぐ道具に過ぎないってことを忘れかけていたから歯車が狂っちゃってた。今は、ちゃんと道具としてスペイン語使っています。伝えたいことがあるうえで言葉は成り立つ。知りたいことがあれば、本も読めるようになる。話したいことがあれば、スペイン語も出てくる。日本人に日本語で話すのもいいんだ、って思えるようになった。

 あと、「食べ物は人を繋ぐ」ってここに来てすごく感じる。大体ペルー人と仲良くなるときは食べ物の話から始まる。「これ食べに行こ!」って仲良くなる。食べ物を囲んで、人が集まる。

 人類学を勉強していると、大体の行動のモチベーションは食べ物だって気づく。スペイン人の植民地支配の話を見ても、食べ物を求めて開拓は進むし。クロニカにも食べ物の話がたくさん出てくるし。

 ペルーには沢山の食材が溢れている。

 色んな種類の野菜、肉、魚、果物、いも、いも、いも。

人類に共通してできることは食べることだから。

日本の友達とこんなに食べ物の話で盛り上がることはないよな。


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昨日食べたアマゾン料理


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 誕生日に作ってくれたPollo al horno


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 は母の日の肉


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ベジタリアンレストラン(ペルーにはベジタリアンの人が多い。)